ベトナムコース第3日目

前日のマリーキュリー高校訪問とホームビジットの興奮の覚めやらぬうちに第3日目の朝を迎えました。やや眠げな様子で朝食会場にやって来る生徒もいました。疲れのためか何かお腹の調子が少し変という生徒が1名いました。他の生徒はいたって元気で、見たこともないような美味しそうな料理をいっぱいとって食べていました。このホテルニューワールドサイゴンはベトナムの最高級のホテルで、外交官など政府系の要人も利用しているセキュリティーの堅いホテルで、それなりの美味しい朝食が揃っています。

さて、朝食を済ませると、日系企業のオムロンのベトナム工場見学に出かけました。バスでホーチミン市内より北に90分ほどの位置にある工業団地の一角です。800名のベトナム人労働者を管理している8名の日本人スタッフからいろいろなお話を聞き、実際の工場を見学しました。オムロンとはーどの様な会社なのか、に始まり、ベトナム進出の企業としての意義、ベトナムを起点とした世界市場への戦略、ベトナムで働くということの楽しさ大変さなどなどいろいろ伺いました。

オムロン会議室でのお話風景。

「ベトナムに住むのは楽しいですよ。大変な事って何かあったかなぁ?あそうだ、ホーチミン市内から車で通勤するのに時間がかかることぐらいかなぁ。」とのことでした。

ホーチミン市内に戻ってレストランで昼食。とってもステキなレストランで料理も最高に美味しかったです。

午後は戦争証資博物館、サイゴン統一会堂に行きました。昨日のクチトンネルと関連するもので、ベトナム戦争に関連した学びをしました。資料館は広島で言う所の原爆資料館です。生徒の世代ではベトナム戦争については何も知らないのが現実です。国内の沖縄戦すら知らない高校生もいるわけですから無理もありません。せっかくベトナムまで来たのだからいろんなことを知って帰ろうとつたえながら衝撃的な戦争の現実に向き合いましたが、生徒の心の中にどれだけのものが残ったことやら…………

統一会堂にて  ガイドのハンさんの話を聞いています。

下はアメリカの設置した南ベトナム傀儡政権の大統領執務室を再現したもの