今年は東日本大震災から10年の節目の年です
ふた月ほど前、震災をテーマとしたノンフィクション本を、生徒たちと読み合いました
ひとり読みではなく、ともに読むことで心に生まれるものや、
個人的な体験を重ね合わせて発見することがあるのではないか
読書座談会で感じたことについてお伝えしたいと思います
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去る1月下旬の放課後に、ALCで読書座談会を開きました
参加したのは、図書委員・図書館常連の生徒・教員 あわせて6名です
千葉望 著『大切な人は今もそこにいる ひびきあう賢治と東日本大震災』理論社,2020.
(書影のWeb掲載については、出版社から許諾をいただいております)
東京に本社がある出版社、(株)遊行社モルゲン編集部から企画のご縁をいただき、オンライン取材を受けました
著者の出身は、東日本大震災で津波の被害が大きかった岩手県陸前高田市です
本には、避難所となった実家(寺院)のこと、当時の心境、福島原発事故にまつわること、
そして、宮沢賢治の作品とのつながりが綴られています
大事な人を失うということ、先祖代々受け継いできた土地やふるさとを突然奪われるということ
読書座談会では、その計り知れない悲しみについて、それぞれに感じた思いを言葉にしながらつなぎあわせていきました
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「いま大切な人を、大切な人として扱っているだろうか?」
語り合いの中で投げかけられた一言が、いまも心で響いています
読書座談会で生徒と共有した時間は、生きる意味について思索する、過去にはない深い読書体験となりました
読書を通じて他者と心をかよわせる活動を、これからも続けていきたいと思います(湯田)