【2年生】健康教育講演会

11月7日(金)に2年生は、広島修道大学人文学部 教授 河口和也先生をお招きして、『性の多様性の理解に向けて』をテーマに健康教育講演会を行いました。

色々な差異(カテゴリー)があって自分というものは作られています。性のあり方は隙間のないグラデーションです。性的マイノリティ(少数派)はまだまだ日本では、あまり周りにいないと思われています。

しかし、このような機会に知識をつけ、学ぶこと。そして学んだ知識を解きほぐしていく視点が自分や他者の理解につながることを教えていただきました。

【生徒の感想をご紹介します】

●性的マイノリティが浸透していることで、性の多様化に拍車がかかり性的マイノリティの人達が生きやすい社会が実現している一方、性への対応はより複雑なものになったと思います。性のあり方はグラデーションである分、性への対応は様々なもので正解のような対応はないので難しいなと思いました。また、自分とは違う生き方や感じ方を持つ人がいて、考え方を改めないといけないと思いました。相手の立場で想像したり、言葉選びに気をつけたりするだけでも、誰かの生きやすさにつながると分かり、自分の日常でできることは意外と多いのだと気づきました。

●自分は男性が好きなので、それが当たり前で、自分の関係の無い話だと思っていました。でも、今日の話を聞いて、性のあり方は無限に増え続けていて、そう困っているの人数がたくさんいると知りました。もし自分がその立場なら、どう生きるか迷うと思うし深刻な問題だなと思いました。自分の子供が生まれたら、性についてきちと話をして、子供が生きやすいように、ありのままで生きていけるようにしたいなと思いました。身の回りにそんな子がいたら、気を使っていきたいし、それが当たり前の世の中になればいいなと思いました。

●講演会を通して、私たちがどれほど多様な人々と共に生きているのかを改めて考えさせられた。自分の好きなゲームのキャラクターに可愛いものが好きな男子がいるが、周囲から嫌な目で見られていて、多様性を尊重する姿勢がいかに大切かを実感した。社会の中には、無意識のうちに他者を傷つけてしまう言動や制度がまだ多く存在しているという現実も知った。今回の講演をきっかけに、まずは自分の身の回りから理解を広げ、誰もが自分らしく生きられる社会づくりに貢献したいと思った。

(保健室)