4月3日(日)に鶴学園 初等中等教育研究センターのプログラム「ひろって、調べて、SDGs」が実施されました。(※TSURU ECAについては、こちらのHPをご覧ください。)
今、世界で取り組みが推奨されている「SDGs」。
これはSustainable Development Goalsの略で、直訳すると「持続可能な開発目標」となります。
とても簡単に言うと、「世界中のみんなが、安心、安全、公平、健康、そしてハッピーに暮らせるように、『約束』を守っていこうね。」といったもの。
そんなSDGsをプログラムに取り入れた今回の体験活動は、「瀬戸内海(宮島)に流れ着くゴミ」を扱った環境プログラムです。
なぎさ公園小学校の児童や、工大高校の生徒、鶴学園の先生など計10名が参加しました。
包ヶ浦のビーチまで移動し、まずは流れ着いていたカキ筏(いかだ)を見ながら、瀬戸内海特有のゴミ問題についてのレクチャーがありました。その後、実際に浜辺に降りてゴミを拾い集めていきます。
春の温かい陽気と、浜辺に吹く潮風がとても心地よく、ごみ拾いはとてもはかどりました。
午前中に、思った以上のたくさんのゴミが集まりました。
中でも特に多かったのが「カキ養殖用のパイプゴミ」でした。
午後からは、そのゴミの実態に迫る「観察会」を行いました。
まずは、ゴミを燃えるゴミやプラスチック製のゴミにわけたり、
ふるいにかけて小さいゴミだけ取りのぞいたりしました。
分別して改めて分かったことは、ごみのほとんどがプラスチック製のゴミでした。
このプラスチック製のゴミは自然にかえることはありません。
ただ小さく小さく形を変え、生態系に悪い影響を与えてしまします。
この小さな小さなプラスチック製のゴミのことを「マイクロプラスチック」と呼びます。
実際に、どれくらい小さいか、どんな形をしているかを、拡大鏡を使って観察しました。
このプログラムに参加した皆さんは
「ゴミ問題」を、自分の身の回りに強く関わる大きな‘自分事’の問題として再認識した様子でした。この活動で手に入れた、各々の小さな「ふるえる心」が、やがてたくさんの人間の心を突き動かすことを望んでいます。
このような、環境プログラムをTSURU ECAでは定期的に開催する予定です。
是非ともご参加ください。