芸術鑑賞 本年度は中止

本校では、毎年5月末に芸術鑑賞を行ってきました。1年ごとに演劇・音楽・古典芸能の順に実施してきており、今年は演劇の年度でした。そして今年は以下のような内容で実施する予定でした。

  日時:5月27日(水) 午後
  会場:上野学園ホール (貸し切り)
  内容:演劇 「ジパング 青春記」 <劇団 わらび座>

しかし、コロナウイルス感染症のために、本年度の芸術鑑賞は中止となりました。
来年度こそ、芸術鑑賞(演劇)を実施しますが、来年度は別の演目となります。

この「ジパング 青春記」は工大高校にとっては幻の演目となってしまいそうなので、このブログでその内容を少し紹介しましょう。

秋田県の劇団が東北で公演して大絶賛されたのがこの「ジパング 青春記」。劇の時代は安土桃山時代から江戸時代に入ったころ、舞台は仙台藩で伊達政宗が藩主として活躍していました。歴史上の史実らしいですが、1611年に東北大震災があり巨大津波が東北の沿岸地域を洗い流しています。そのわずか2年後に仙台藩からヨーロッパへと180名の使節団が派遣されています。この2年間の間に何があったのかを劇で演じているのがこの演劇です。

2011年に3.11東日本大震災があり、東北の太平洋沿岸地域が巨大津波で洗い流され未だなお復興したとは言い難い状況が続いていますが、この演劇は東北の被災者の方々を大いに勇気づけ、それだけではなく人々に大きな希望の光を与えたと言われています。

どのような状況の中にあっても、決して希望を捨てることなく、力あるものも貧しいものもともにみんなの幸せのために何かをしようと汗水を流し始めるという、時代を超えた普遍的なメッセージをこの演劇の中に感じられるのかもしれません。それを皆さんに届けたいと思って、この演劇を選んだという次第があるのです。

 この劇団は常に熱いメッセージを込めたステージを届けてくださいます。
 来年度、どのような公演があるかご期待ください。

(教育研究部)