11月7日(木)に1年生は、河野産婦人科クリニック院長 河野美代子先生をお招きして、『性と生を考える』をテーマに健康教育講演会を行いました。
医療現場で得た数々の体験を基に、命の尊さや生きることの素晴らしさ、性に関する正しい知識を身に着けることの大切さを熱く語ってくださいました。一人で悩む必要はないという力強いメッセージを生徒たちは受け取ってくれたと思います。
【1年生の感想をご紹介します】(※生徒の言葉をそのまま掲載させていただきます。)
●講演会を聞いて、自分の将来について考えさせられました。自分は将来、結婚をして子どもを授かりたいと思っていました。でも、それは本当に難しいことであり、自分だけではできないことだと思いました。生理であったり性交であったりと自分のパートナーと考えなければならないことがたくさんあるのだと感じました。今の日本では、妊娠をした女性をパートナーが切り捨て、一人で子育て・出産をしてしまうという現状にあることを知り、とても驚きました。自分は、もし相手と付き合い子育てをするということになった場合は、まず女性のことを第一に考え、お互いが本音を言い合える関係にしていきたいと思いました。また、子育てをすることに真剣に向き合って無責任にならないようにします。
●現代の日本の若者は性に対して恥ずかしいと思っている人が大多数いると思います。僕も大多数の一人でした。しかし、今日の講演会を聞いて性に対する考え方が変わりました。それは、性は恥ずかしいものではなく、真剣に向き合うべき課題だということです。恥ずかしいからと言って無知のまま性行為を行ってしまうと取り返しがつかないことがあるため、しっかり性に対して知識を入れておかないといけないなと思いました。日本人の親も子供に対して性に関する知識を教えてくれないのが日本の現実なので、将来には親が子供に性を気軽に教えられる環境になっていてほしいです。改めて性に関して勉強しようと思いました。今日はお忙しい中、講演会をしてくださりありがとうございました。
●自分と相手の無責任な行動で、自分の体も心も傷つくと思ったし、中絶をしたら赤ちゃんの命もなくなってしまうので、簡単にすることではないと思いました。授かりたくても授かれない人が世の中でいるので、今の自分達の年齢では自分の力で子供を育てていくことはむずかしいと思うので、自分の行動に責任を持ち相手の誘いにも断れる勇気をもとうと思います。普通に過ごしていても性について考えることは少ないし、ちゃんとした知識を持つ機会もないので、良い機会でした。自分にも将来望んだ時に子供ができて親になった時しっかりした知識を子どもに教えてあげたいし、ちゃんと話せる親になろうと思いました。自分は人の命を救ったり、人の役に立てる仕事に就きたいと思っているので、今日の話をふまえて気持ちだけの行動ではなく、その後の未来も考えて行動しようと思いました。
●今まで私は性行為とは恥ずかしいものだと思い、知ることを避けてきました。ですが、この講演で性行為は尊い命を誕生させるすごく大切なもので素敵なものということが分かりました。お話の中で何度も出てきた「自分の体は自分が管理する。身ごもる女性は自分の体に責任をもて、身ごもらせる男性も女性の体に責任をもて」という言葉が心に響きました。私は性行為については全くの無知です。ですが、今回の講演で性行為をするときには相手の男性と話し合いがとても大切で、よく考えて行わないといけないことを学びました。それから、自分の体の管理をしっかりしていこうと思いました。
性を知ることで自分を大切にする、そして人に対しても大切にできるんだと思います。
「性」に関する悩みは、ネットや友だち同士のあいまいな情報で解決を図ることなく、必ず正しい知識を持った大人に相談するようにしてください。
(保健室)