11月8日(金)に3年生は、広島修道大学人文学部 教授 河口和也先生をお招きして、『性の多様性の理解に向けて』をテーマに健康教育講演会を行いました。
河口先生はゲイの当事者として、ご自身の幼少期からのライフヒストリーを話されました。
そして、最後にこのようなメッセージを生徒達にいただきました。
「性の多様性とは、生き方の多様性の問題です」
「人々が多様な生き方が見えるようになるためには、まずは知ること、学ぶこと、そして学びなおすことが必要になります。」
【2年生の感想をご紹介します】
●知識と思考が大切なのは分かっていたけど、「男性」「女性」のこの2つが人を自由にすることも、逆に束縛することもあるということは思いつきませんでした。また「Unlearning」「学びの解体」という考え考え方は、勉強でも社会でも必要だなと思いました。一度学んだことをアップデートし続け、型にはまった考え方にならないようにしていきたいです。
●高校1年生の時のALTの先生が授業で扱ってくださった「Last Christmas」は英語で「I」「you」「him」しか出てこない。しかしそれを歌っているのは男性でした。代名詞や一人称が日本のように多くないから、そういうところで表すのか…と思っていた自分を思い出しました。もし私の近くに私とは違うセクシュアルを持つ人が居たら、異性愛同性愛関係なく恋バナとかしてみたいなと思いました。
●今もどんどん新しい形の性ができていることはいいことだと思っているけど、関わり方が難しくなったりなど、まだまだ問題点はたくさんあるなと感じました。人権の問題として性のことを見ている世界なら、時間はかかると思うけど、自由に生きられる多様な世界になっていけるなと思いました。自分にできることは、この事を次の世代や身近な人に伝えていくことだけど、一人ひとりが動けば違和感が無くなり、生きやすい社会になると思いました。
●講演を聞いて、カミングアウトをされた時、どのように対応するべきか、理解しない事はなぜいけないのかなど考えが深まりました。「もともと多様なはずなのに、多数派によって通りに見えている」という現状は、性の多様性を考える上での根幹となる事柄で、絶対に忘れてはならないと感じました。周囲の人々に理解を促し、性的マイノリティの人々の悩みを減らせるようにしたいです。
セクシャルマイノリティの当事者が過ごしやすい環境は、すべての人にとっても過ごしやすいと思います。それぞれに良さがあって、好きなものも違って当たり前ということが自然と考えられる世の中になるよう、まずは相手を知ることから始めてみてください。
(保健室)