3年生特進SSコースは、夏休み期間中、2日間学習会を行いました。
いつもとは場所を変え、研修室で朝9時から夜8時まで受験勉強です。
1日目は校長先生の激励のお言葉で始まりました。それぞれが各教科の勉強を黙々と進めていきます。
昼食をはさんで午後も勉強は続きます。
一日中脳をフル活用させたらお腹がすきます。お待ちかねの夕食タイムです。ただし、コロナ禍のため、黙食です。
この日は、夕食後も夜8時まで根気強く頑張りました。
夜8時の終了合図では、集中して勉強していたため、「もっと続けたい」と声が上がるほどでした。
2日目、この日は勉強だけでなく、あるイベントも行われました。
被爆体験講話です。
実はこの1週間前に、広島平和記念資料館に見学に行きました。
小・中学校のときに見学して以来という生徒も多く、リニューアルされた被爆の実相展示を見学しました。
展示物の解説には英語表記もあります。習った単語を見つけて、一生懸命日本語に訳そうとしています。ここでも普段の学びが役立ちます。
そして、学習会2日目には、八幡照子さんによる被爆体験講話を聴きました。
八幡さんの講話は英語で行われました。八幡さんは世界の人に自らの被爆体験を発信するために、日本語だけでなく英語でも体験を語られています。生徒たちは、事前に英語で書かれた原爆の資料を読んでいたため、爆心地(hypocenter)や白血病(leukemia)などの単語も理解できていたようです。後半は、日本語でもお話しいただき、生徒たちは沈痛な面持ちで聴いていました。
最後に、八幡さんに生徒代表がお礼の言葉を述べました。「私たちは照子さんのように実体験を語ることはできません。しかし、広島で生まれ育ったことを誇りに思い、原爆のことについてもっと学んでいきたいです。さらにこれから受験を迎え、来年他県に出ていく人もたくさんいるので、他県の人に伝えることができるし、それが自分たちの使命だと思いました。今日は貴重なお時間をありがとうございました。」
2日目の学習会は夕方6時まで続き、最後まで集中力を切らすことなく頑張りました。
「受験は団体戦」この言葉を実感できる2日間となりました。
明日、広島は原爆投下から77年目を迎えます。今勉強できるのも「平和」があってこそです。
受験生の皆さん、勉強できる環境に感謝して、夏休み後半も志望校合格を目指して頑張りましょう。
(藤井)