12月11日土曜日に広島工業大学との高大連携の一環として,環境学部地球環境学科について3人の先生方に講義をして頂きました。
今回は,最後の講義の様子をお届けします。
テーマ③ 防災・減災の役割を担う緑に関する調査実習(岡先生)
最後に,環境共生分野の実習です。
最初に森林部分や宅地の塗分けを行い,広島工業大学周辺の身近な環境変化を感じ取るところから始まりました。
地図記号を読みながら,「昔は田んぼしかなかったんだ」と現在との違いに驚きます。
今度は少し視野を広げ,「生態系サービス」という考え方を学びます。
マングローブ林の「価値」について多面的に捉えることを学び,さらにEco-DRR(生態系を活用した防災・減災)の例として,海岸林(多様な樹種による防災機能の高い森林)について説明を受けました。
人工物での防災を考えるか,生態系のレジリエンス(しなやかな回復力)に期待しながら自然との共生を考えつつ減災に取り組むか,今後を考えるきっかけになればと思います。
実習では,10種類の葉っぱの種類を当てるクイズをしました。
「ただの葉っぱ」でも,よく見るとこんなに違いがあるのかと,盛り上がっていました。(最高点は10点中5点!!)
環境と名の付く学部学科は全国各地に存在しますが,広島工業大学のように環境の3分野を全て網羅できる大学は無く,そのユニークさについて感じる機会になったと思います。
今後の進路選択の参考になればいいですね。
以上,3回に分けて広島工業大学実習体験の様子をお届けしました。
貴重な機会を設けて頂き,ありがとうございました。
(平原)