いつのまにか8月が過ぎてゆきました
セミの合唱がやみ、夜になるとどこからか秋の虫の音が聞こえてくるようになりましたね
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故郷が広島の人にとって、8月6日はどこにいても特別な思いをもって過ごす日です
戦後75年の節目に当たる今年の平和記念式典は、新型コロナウイルスによる影響を受け、規模を縮小して執り行われました
工大高校では、原爆投下時刻の午前8時15分に合わせ、黙とうを捧げる校内放送が流れました
活動中の先生・生徒たちは手を止め、目を閉じ、それぞれの胸の内に平和への思いを強く深く刻みました
今日は、ALC図書館で行っているテーマ展示「平和について考える」から、1冊の本を紹介します
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夏の会により編まれた『夏の雲は忘れない ヒロシマ・ナガサキ 一九四五年』は、広島と長崎に投下された原子爆弾により日常を突然壊された市井の人たちの手記をもとに、朗読のための台本としてまとめられたものです。
この本は、原爆により引き裂かれた家族の愛や、悔やんでも悔やみきれない思い、生きているうちに届けたかった言葉で構成され、当時を伝える写真や絵画が添えられています
(出版社から許可をいただき書影を掲載しています)
戦争は子どもらしい幸せな時間を一瞬にして奪い去ってしまうもの
「どうして戦争なんか起こるのでしょうか」
ヒロシマで生きる者の使命として、後世に伝えていかなければならないことがあると、この本は静かに語りかけてきます
ALC図書館の一角にある平和教育図書のコーナーでは、平和の尊さを伝える資料を展示紹介しています
平和都市ヒロシマが発信することの意義や世代を超えて継承することの大切さについて、ともに考えていけたらと思います (湯田)