先日、2年生と3年総合類型の生徒を対象に健康教育講演会を行いました。
講演をしてくださったのは、日本学術振興会特別研究員PD で
広島修道大学で非常勤講師もされている 眞野 豊 先生です。
眞野先生はご自身も同性愛者であることを公言しながら公立中学校へ6年間勤務し、
性的マイノリティの人権を題材とした道徳の授業や教職員へ向けた研修を行ってこられた方です。
現在も性の多様性と学校教育をテーマに研究・講演をされています。
今回してくださった講演のテーマは「性はグラデーションー多様な”私たちの性”と人権ー」です。
眞野先生は保育園の時から現在までのご自身の体験もお話してくださいました。
「言葉だけ変えても差別はなくならない、
偏見を無くすためには正しい知識を持つことが大切である」と仰いました。
「体の性・心の性・好きになる性といった私たちの性はどれも人権であり、
誰にも侵害されてはならないものである」など、講演を聞いて
生徒のみなさんの印象に残った言葉は多くあったようです。
以下は眞野先生の講演を聞いた生徒の感想です。
2年生の感想
・LGBT差別を無くそうとする運動が増えてはきているけど、
差別がなかなか減っていないという現実があるということを再認識させられた。
・今日の講演を聞いて、性は多様なんだということを理解しました。
人にはいろいろな性があるということは当たり前だし、誰を好きになろうが個人の自由である
ということはとても大事な考え方だと思いました。
・今日の講演を聞いて、性的マイノリティの方に対する見方が180°変わりました。
自分は今までそういう人たちに対する偏見を持っていたと思います。
とても恥ずかしいことだと今日実感しました。
これからはたくさんの人たちが共存できるような社会を作る一員になりたいです。
3年生の感想
・世の中には当たり前だと思っていることでもその人にとっては当たり前でなく、
悩んでいる人が多くいるということがとても印象的だった。
性の差別や偏見を無くそうと活動をずっと続けている眞野先生の姿は感動的だった。
・体の性や心の性はみんな違い、同じ人はいない。
これから同性愛者の人がカミングアウトしにくい環境や、同性愛者の人への偏見が
無くなっていけば良いと思った。
・みんなと同じでないことは別に悪いことではない。
その人の人権として、みんなが認めることが大切であると思う。
私も小さいときに言葉で誰かを傷つけていたかもしれません。
今日の講演を聞いて、自分と違っていても相手を尊重して接したいと思います。
今回の講演を受け、生徒のみなさんもそれぞれの性について考えることができたのではないでしょうか。
眞野先生、お忙しい中講演をしていただき、ありがとうございました。 (冨永)