ベトナムコース2日目。
午前中はベトナム戦争の史跡クチトンネルに行きました。
向かうバスからは、ホーチミンの通勤ラッシュを見ることができました。
バイクの量の多さには驚きます。
クチトンネルは、ベトナム戦争時、アメリカ軍に対するゲリラ戦の場所となったところで、
いたるところに穴や地下道、罠がめぐらされていたようです。
実際に地下道に入ることができましたが、暗闇の中、かがんで歩くしかないところを体験すると、
当時のゲリラ戦の覚悟のようなものを感じることになりました。
午後からは、姉妹校のマリー・キュリー高校を訪問。
姉妹校となってちょうど1年が経過しました。校長間で両校の絆が再確認されました。
本校の生徒も、プレゼンテーションやダンスを披露しました。
準備時間も少なかった中、よくがんばってくれました。
その後の交流タイムでは、けん玉やゲーム、会話に花が咲きました。
学校見学のあとは、ホームビジットへと向かいます。
今回ホームビジットを受け入れてくれた生徒の殆どは、6月に本校で勉強した生徒たちでした。
6月にホストファミリーとなった生徒でベトナムコース参加者は1人だけでしたが、
本校を訪れホームステイを経験した生徒が今度はホームビジットを受け入れるという形で、
不完全ながらも「交換留学」に近いものができてきたように思いました。
ベトナムは、同じ「アジア」ではありますが、日本人はなかなか場所や形が浮かばない国でもあります。
その意味で、近くて遠い、ベトナムという地に、同世代の友人を生徒たちは持ったことになります。
これは、何物にも代えがたい宝となったのではないかと思います。
本校の生徒も、ベトナムの生徒たちも、今回の一つの出会いを通して、
自らの「世界」が一つ、広がったのではないか、そう思います。
きっと、この交流を経た後では、我が国での学校生活においても、世界はまた違って見えてくるでしょう。
(嶋崎)