ベトナムコース3日目の午後は、ホーチミン市内観光として、聖母マリア教会・サイゴン郵便局・ベンタイン市場・戦争博物館・統一会堂などを訪問し、水上人形劇をも鑑賞しました。(大竹)
フランス植民地時代のカトリック教会です。街の中心地にあり、外国人が多く住んでいたために膨大な量の空爆を行ったアメリカ軍もこの地域だけは空爆しなかったために戦災を免れた建物だとのことです。この教会は歴史的な建造物であるだけではなく、現在でも日曜日には礼拝がとりおこなわれているとのことです。
聖母マリア教会のすぐ隣には外観はどう見てもヨーロッパの駅舎・内部もまさに駅舎である郵便局を訪れました。
こちらもフランスによる植民地時代の建造物で鉄道駅として建てられたものらしいですが、現在では郵便局として使われていました。
戦争博物館では、ベトナム戦争の現実がどのようなものであったかを学習しました。ベトナム戦争では欧米のジャーナリストが多く従軍して現地に入り、おびただしい量の写真を撮影して、世界に発信して、それが反戦運動へと発展してついにはアメリカがベトナムから手を引かざるをえなくなったことは私たちの記憶にまだ新しいことですが、それらの生々しい写真が展示され、戦争の現実を伝えていました。ロバートキャパの写真もありました。映画でしか知らなかった戦争の概念を突き崩されて、戦争の本当の姿を写真を通して突きつけられ、しかも前日のクチトンネル訪問の記憶と重なって、生徒たちは博物館のそれぞれの展示にくぎ付けになっていました。生徒が、ガイドのハンさんから説明を聞く目も、展示物を見る目も真剣そのものでした。生徒の口から「ベトナムに来て本当に良かった」という言葉が聞こえてきました。
第2次世界大戦と朝鮮戦争とベトナム戦争を数字で客観的に比較されました。
元南ベトナムの大統領官邸です。ここに戦車が突入して大統領が逃げ出し、ベトナム戦争が終結したそうです。
ベトナムの人たちにとってはとても意味のある建物です。
旧大統領官邸の内部です。