第68回広島県高等学校総合体育大会「柔道」の結果は・・・

みなさん、ご無沙汰しております。
とうとうこの日がやってきました。高校総体!!
3年生は泣いても笑っても最後の総体。自分たちの総決算としてこの大会に臨みました。
そして、広島県勢とやる高校生活最後の団体戦。泣いても笑っても、このメンバーで広島県の大会に出ることはありません。
実は春からずっと現実味を帯びてきたことがあります。
それは「打倒!近大福山高校!!」
近大福山は言わずと知れた広島県の東の雄です。そして、もしも、近大福山を破って決勝に進出したら、広島県総体で50年以上続いていた決勝戦のカード「崇徳 VS 近大福山」が、初めて違うものになるのです。
試合は以下のようになりました。
6月5日(予選)と6日(トーナメント)で行われた試合です。
予選
第一試合 工大高 ②-0 広島学院
第二試合 工大高 ③-0 盈進高校
結果、第一位で予選通過でした。順調です。
トーナメント
第一試合 工大高 ⑤-0 府中高校
そして、近大福山高校戦です。ちなみにルールは技の効果は有効以上、反則は2つ以上の差が付くと判定の材料になります。
【先鋒戦】工大高はエース3年黒瀬。エースとは言いながらも相手も強豪校。簡単には勝たせてくれないことは承知済み。開始した後、首投げのような技をかけられて「技あり」を取られてしまう。正直、ここで勝たないと勝利は厳しくなる・・・。やはり、近大には勝てないのか。と思った・・・が、まさかの支え釣り込み足で「一本」。え??勝ち?しかも一本!!まさに、値千金。やっぱり3年エース。やってくれました。勝利が夢じゃなくなった。
【次鋒戦】本校の二人目はキャプテン梅木。入学時は全然強くなかったのですが、真面目に手を抜かずに練習をして本当に成長しました。相手は正直格上。しかし、さっきの流れの勢いを止めるような負け方はしたくないところ。積極的に技をかけるもなかなか決まらない。しかし、組み手を妥協せず巧みに操って相手の技も上手く捌いている。結果は「指導3」の差で僅差負け。負けは悔しいがこれは引き分けに近い。キャプテンの意地を見せた善戦だ。
【中堅戦】本校からは2年生向井。春から腰を痛めながらも頑張って練習してきた。時期エースの呼び声も高い非常に器用な選手である。とはいえ、まだ2年生、特にパワー面での劣勢は仕方がないところもある。強敵を相手に上手く試合展開をしてきたが、一瞬の隙を突かれ、投げられてしまった。「一本負け」、でも誰も負けない団体戦なんてない。あとは後ろの先輩たちに任せよう。ここまでで近大福山に1-2と逆転を許してしまった。
【副将戦】ここで負けるわけにはいかない。ここで負けたら、もう敗戦が決まってしまう。本校の選手は文武両道の3年中森。副キャプテンの意地を見せてくれ。と言っても簡単にはやはり投げられてはくれない。そんな中、上手く連絡技から得意の足技で、「有効」をもぎ取る。これは大きい。試合は、その後も両者譲らず・・・中森の優勢勝ち!!すごい!!すごいぞ!!ここまででスコアは2-2。しかも内容では工大高が勝っている!!あと一人、引き分け以上であれば歴史を塗り替える出来事だ!!
【大将戦】さあ!3年佐藤赳に全てがかかった試合となった。それぞれが精一杯の仕事をしてここまで持ってきた試合。佐藤もやる気は十分!!まず、初めに両者に「指導」が与えられる。試合はお互いに決め手を欠いたまま後半戦へ!!しかし、佐藤が2つ目の「指導」を取られる。まだだ、指導差は2つ以上なければ負けにならない。あと少し・・・時間は残り17秒・・・審判の待て。・・・まさか??3つ目の「指導」ここに来て!!?いや、佐藤は攻めているし、なんで??いろいろ考えるが考えても仕方ない・・・無情にも試合終了のブザー・・・何てことだ。
工大高 2-③ 近大福山
みんな、茫然としていました。あと、数十秒。まさに決勝戦への切符が手からするする逃げてしまったような。くやしさ、やるせなさ、自責、哀しみ、無力感、虚無感、様々な思いが入り混じっていたことでしょう。本当に僅差の試合でした。実力伯仲でした。みんな泣いていました。言葉では言い表せないほどのたくさんの感情がそれぞれの胸の中に渦まいて、それがみんなの顔を見たときに抑えきれなくなって、その感情が溢れ出すといった感じでしょうか。
でも、試合を見てくれた人は分かってくれると思います。本当に選手は頑張りました。今回メンバーにこそ選ばれなかったけど、一緒に練習してきた仲間は分かっています。会場で観戦してくれた工大高校の保護者からも崇徳高校の保護者も対戦相手だった近大福山の保護者も国際学院高校の保護者も「惜しかったね」「頑張ったね」という言葉をいただきました。本当にありがとうございます。でも、・・・やっぱり、勝ちたかったですね。

ということで今回の写真はこの写真のみです。広島県第3位。立派な成績です・・・、が、決勝行きたかった!!
応援してくれたみなさんに感謝します。そして、6月13日14日は出雲で中国大会もあります。悔しさをバネに、上位入賞を狙ってまいります。3年生引退まであと少し。頑張るぞ!!(岩本)